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ソリューション事業は2024年10月1日付で親会社株式会社フューチャースピリッツに事業譲渡しました
イントラネットのウェブ社内報システムに「MTCMS」を採用。
更新負荷の軽減を実現し、社内活性化の基盤として活用。
オフィスビルなどの空調設備やクリーンルームなど工場向けの産業空調設備、自動車等の塗装システムの設計・施工などを手がける、株式会社大気社。特に塗装システム事業は、国内ではトップシェア、世界でもシェア第2位を誇る。同社は、国内の従業員約1,500名を対象にWeb社内報を公開しているが、デザイン刷新と、即時更新、ページ更新担当者の負荷軽減などを目的に、CMS化に移行した。
三田 弊社は1965年に社内報を創刊し、2002年からはWeb化して、イントラネット上にもコンテンツを公開してきました。従来のWeb社内報には大きく2つの課題がありました。1点目は、紙の社内報に慣れた人にとって、読みやすく、分かりやすいデザイン・構成の課題です。2点目が、更新についての課題で、コーポレートサイトを担当するメンバー以外はHTMLに関する専門知識がありませんでした。
三田 企画から取材、執筆まで内製していますので、ページの更新作業を誰でもできるように標準化して負荷を軽減し、企画や編集作業に力を注ぐことのできる体制にしたかったのです。
Web社内報は2013年に、デザインとコンテンツの大幅な見直しをしました。それまでは、紙とWebを併存させ、紙の社内報には経営者メッセージなど、社員にじっくり読んで中身について深く考えてもらうような、問題提起型の記事を掲載し、Webには、速報や社員のコミュニケーション活性化を図るような記事を掲載していたのを、統合しWebに一本化したのです。
三田 紙は季刊で20〜24ページ立てで年4回発行していました。Webは毎月更新でしたので、月によっては紙とWebの両方を制作する時期がありました。Webに一本化されてからは随時更新となりましたが、ページ更新の負荷軽減は喫緊の課題だったのです。
八田 複数の制作会社のコンペを行い、提案をいただきました。広報の異業種交流会で、Web社内報の事例を聞いた企業を手がけていたのがスカイアークさんだったことから、名前を知り、コンペに参加していただきました。
八田 コンペに際して希望した機能要件のポイントは3つあり、1つはサイト内の記事検索機能です。2つ目が、社内報という性質上、記事の機密性を保つ必要があったため、ブラウザからページの印刷を制限する機能、3つ目は更新担当者が容易に記事を更新できる機能です。
三田 機能要件に対する提案内容やコスト、納期等を総合的に勘案して決めました。スカイアークさんはWeb社内報の実績が多く、また、こちらの細かい要望に対する提案内容が豊富だったので、安心してお任せできそうだという点が決め手となりました。
八田 コンペを実施したのが2013年夏頃で、2014年2月に本稼働したいという希望を伝えたところ、スカイアークさんからは「やりましょう」と心強い返事を得ました(笑)。開発がスタートしたのは2013年10月頃だったと思います。
三田 担当者の更新性を向上するため、MT側でテンプレートのレイアウトパターンを豊富に用意していただきました。また、バグなどが見つかったときにも、すぐに対応できるものと時間がかかるものとを、課題リストを作って進捗を可視化し、迅速かつ柔軟に対応いただきましたので、どこに問題が残っているかを忘れることなくプロジェクトが進められたと思います。
八田 開発中に機能面での要求が高くなってしまい、いろいろとわがままが出てきました。例えば、ビジュアル重視で、インパクトのある見せ方の工夫として、写真をワンクリックで拡大できるモーダルウィンドウに対応していただきました。
八田 Webの専門知識がなくても、3人の社内報担当者全員がページ更新できるようになり、省力化が図れたのが一番の効果です。
三田 記事作成から公開までの時間は短縮されました。企画や編集に費やす時間をより多く確保できるようになり、今後は更新頻度や質をより高めていきたいです。
八田 導入前に初心者向けの操作マニュアルを作成してもらい、操作手順の説明会を設けていただきました。それでも、実際に使ってみると分からないことが出てくるので、そのつど能勢さんを追いかけ回しています(笑)。電話やオンサイトで対応いただき、無事、問題は解決しています。
三田 MTCMSに切り替えた当初は、デザインを刷新してサイトの横幅が広がり、ページが見やすくなったという声がありました。今は、だんだんと要求レベルが上がり、月ごとの更新記事を見たいという要望が増えています。忙しい社員にとっては、いろいろな記事が更新されているので、どれが今月公開した記事なのかが分かりにくいということです。そのあたりの課題についても改善していきたいです。
松山 現状は、最新記事が上位に表示され、記事が更新されるとTOPページに最新記事のお知らせが表示される仕組みです。毎日のように見にいく人はどれが最新記事かすぐに分かりますが、更新されたら見にいく人や、たまに見にいく人でも、更新記事はこれだというのがわかりやすく伝えられるとよいと思っています。
八田 先ほどの最新記事の見せ方について、改善を進めていきたいです。また、同じような課題を持った他社事例などがあれば提案をいただければありがたいです。企画面では、社内報をもっと読みたいと思わせる仕掛けやコンテンツ作りが課題です。SNSのような「いいね!」ボタンの機能を追加しましたが、記事が「参考になったか」を聞くアンケート機能やコメント機能といった双方向的な取り組みを検討したいです。
松山 読後の感想を表現するバリエーションが「いいね!」以外にもあるといいですね。いろいろなリアクションが返せて参加意欲を高める仕組みがあるとよいと思います。
松山 今後も改修やリニューアルが出てくると思いますが、引き続き、クイックレスポンスをお願いします。現状、細かい機能面での不具合については改善していますが、さらなる安定運用に向けてご協力をいただきたいです。
写真 右から
会社名 | 株式会社大気社様 |
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創業 | 1913年(大正2年)4月10日 |
従業員数 | 4,961名(2014年3月末現在) |
資本金 | 64億5,517万円 |
売上高 | 1,850億円 (2014年3月期連結) |
本社 | 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー |
事業内容 | オフィスビルや大型商業施設などの空調設備やクリーンルーム等工場向けの産業空調設備、 自動車や鉄道車輌等の塗装システムの設計・施工 |
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